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奥多摩の錦を求めて

こんにちは、結局八丈島に行った です。

書き途中で投げたオオシモフリ採集記
一旦放っておくことにして、(オイ
2017年5月の 採集記を
書かせていただきます。

それではいきます。


↓早くクリックするのです。

……ニシキキンカメムシ。

その名は、中1の時から耳にしていた。
存在を教えてくれたのは、 を
甲虫の世界に引きずり込んだ恩人、
かの Mo先輩 である。

その時に聞いたのは、ニシキキンカメは
石灰岩上に生えたツゲの実を食べ、
 特定の場所で特定の時期にしかいない。
 その場所というのは○○○の○○…」
といった内容だった。

ふーん、そんな昆虫もいるのか。
その時はそれしか思わなかったが、
脳内のカレンダーにはしっかりと
ニシキキンカメムシの時期と場所が
インプットされていた。
まさかその1年と少し後、自分が
その“ニシキキンカメムシ”を
手にすることになるなどとは
考えもしなかったのだが…。



2017年4月。3月に成績が下がって
母親から採集の回数を制限された
 は、数少ない今年の採集を
どう生かすべきか思案していた。
無理に珍品を狙って撃沈するより、
手頃なミーハー虫を狙った方が
楽しい1年になるのは分かる。
そう考えた は、それでもやっぱり
珍品狙いの回も必要だ と思い直して
ニシキキンカメを採りに行くことにした。

さて、こうなればあとは早い。
某むし社に行ったりして目標、
ニシキキンカメムシの情報を
収集し始める。そうして得た情報を
頭に入れて、父親に色々言いながら
父の車で奥多摩に向かったのだった。



  奥多摩の錦を求めて
                 2017年5月7日  参加者:C



…あくびをしながら目を覚ました は、
30分間支度して6時半に家を出発した。
近所のコンビニで朝食を調達して
高速道路に乗る。奥多摩に行くのは
去年の秋ぶりで、楽しくなってきた。
(でも眠いので は寝ることにした。)

余談ですが、こうした採集時にコンビニで
おにぎりやパンを買って朝食や昼食にすること
にあなたは否定的な意見を持たれますか?
中3の研究旅行(近畿地方)が今年あり、
昼食をどこで食べるかについて班の中で
我らコンビニ組とその他のレストラン組に
別れてしまったもので…。
ん、そろそろが目を覚ましそうですね…


思ったより寝てしまって、起きたのは
八王子ICの辺りであった。そのまま
ボーっとしていると、古里駅の所の
セブンイレブンに着いたようだ。
既に車内で食べてしまった
朝食の代わりにいつもここで
昼食を買ってザックに詰めて行く。
今回も、それは変わらない。
そして、コンビニ横のお食事処
―ここは去年の夏にMo先輩と
夕食を食べた思い出の場所―
の、ツバメの巣も健在であった。
ツバメの巣@奥多摩101,byC
今年もよろしく、とツバメに挨拶をして
再び車に乗り込んだ。
そのまましばらく進んで行って、
日原鍾乳洞前の駐車場に入った。
日原鍾乳洞前@奥多摩101,byC
この時期に来ると、まだ若々しい葉が
とても目に良い。視力が上がって
ニシキキンカメムシも見つけ易いかも?
しかし父親と が車内から蟲網を
取り出したりしていると 駐車場の
警備員?の方が近付いてきて、
「鍾乳洞の方へは行かれませんか?」
と声を掛けられた。虫採りです、と
公言するのは好きではないので、
「あっはい、登山…を…。」と
返事をしたところ、「でしたら、ここは
これから混雑するので少し下の
釣り堀の方の駐車場に停めて
いただけませんか?」とのこと。
別に何ら問題はないので、車を
移動することにした。
あっという間に車はその駐車場に
到着し、父親と は採集道具を手に
のそのそと歩き始めた。
日原林道入口@奥多摩101,byC
果たして奴に会えるのだろうか…。

少し進んだ所で道路から外れ、
登山道に踏み入れて行く。
登山道1@奥多摩101,byC
しばらく行くと、奴らのホストである
ツゲ」の木を見つけた。
ツゲ@奥多摩101,byC
写真からもわかる通り、随分と
葉の小さい樹木である。
葉が対生で、互生ではないことから
近縁種のイヌツゲではないとわかる。
まぁもっとも、正しいツゲの木でも
奴が居なけりゃ「居ぬツゲ」なんて。
…馬鹿なこと言ってないで、
さっさと先に進みましょうね。

しかし、えらい傾斜である。
登山道2@奥多摩101,byC
去年Mo先輩 と道の脇の斜面を
登った時もこんな感じだったな。
確か、オオチャイロの匂いを
追跡して歩き回ったっけね…。
涸れ沢@奥多摩101,byC
登山をしている人逹は意外と多く、
しかもそれほどハイペースでは
歩かれていないので、時々
前の人を追い抜くことになる。
登山道3@奥多摩101,byC
さて、そうこうしているうちに
どうやら目的地に着いたようだ。
登山道4@奥多摩101,byC
ポイントがばれてしまうので
写真は載せられないが、確かに
ツゲが沢山ある。
しかし、頑張って探しても全く
奴は姿を見せようとしない。
もしや時期を外したか…?

採れないと困るので、
近くにあった祠に64円
お賽銭として供えた。
なんだかティーノさん風…。

しかしそれでも奴は見つからない。
見ることのできる全てのツゲ
葉の上や枝や根元を見つめても、だ。
やはり居ぬツゲだったか…(泣

あきらめかけて前方のイヌブナ
葉をふと見上げた の目が、
視界の片隅に 緑色の光沢 を捉えた。

 は、条件反射でそれの真下に
網を添えた。あまりにも緑色の
光沢が強いので、コガネ系か
ハナムグリの仲間だろうか。
何にせよ奥多摩なら未採集の
面白い種類が採れそうだ。
だが、下から葉をつついても
それは全く動く気配がない。
風と勘違いしているのだろうか。
 は、それが飛んで
逃げてしまう前に捕まえるべく
近くでツゲを見ていた父親を呼んだ。

網を構え直し、父親にそれ
位置を教える。父親が上から
棒でそれをつついての構えた網に
落とす、という方法である。
3回目くらいにつついたとき、
それはうまく網に転がり込んだ。
網を引き寄せて半信半疑、いや
一信九疑くらいで網を覗き込み、
そして。 は息を呑んだ。
網の底でひっくり返って
青っぽい緑色の光
はね返すそれは、紛れもなく、
ニシキキンカメムシ
終齢幼虫であったのだ。
ニシキキンカメムシ幼虫@奥多摩101,byC
それが落ちないように
大慌てで袋に入れたが、
まさか採れてしまうとは…
ビギナーズラックとは恐ろしい。
いや、もしかして普通種なのか?

目標種が採れたということで、
長居は無用とばかりに撤退。
昼過ぎには車まで戻ってきた。

帰りの車の中で、Mo先輩 や
某むし社のY氏にまず報告。
そして幼虫の飼育方法を訊ねると、
「もう摂食は完了しているから
 これ以上何も食べさせなくても
 給水だけしてあげれば大丈夫」
とのこと。

ならば小ケースに入れて放置だ。

採集の翌日、駒東から帰宅した が
小ケースを見ると、不思議なことに
ニシキキンカメの幼虫が増えていた。

いや本当に、幼虫が2匹見えたのだ。
意味が分からずケースを覗き込むと、
何と羽化しているではないか!
ニシキキンカメムシ1@奥多摩101,byC

ちょっと待て、綺麗過ぎるだろ。
成虫の後ろの脱皮殻をどけて、
光の色も直してから再撮影。
ニシキキンカメムシ3@奥多摩101,byC

いやもう何も言えないレベル。

Mo先輩 に写真を送ると、
「なんて神秘的なんだ」(抜粋)
と返信があったほど。

ニシキキンカメムシ2@奥多摩101,byC

脱皮の後、体が固まるまでは
触ったり動かしたりしないで安置。
ニシキキンカメムシ6@奥多摩101,byC

ここらで脱皮殻の写真もどうぞ。
ニシキキンカメムシ4@奥多摩101,byC

ニシキキンカメムシ5@奥多摩101,byC

見ての通り、元の幼虫の色と
かなりかけ離れた青色。
これはキンカメムシ類の
緑色の金属光沢が構造色で、
水を構造の一部としているため
乾燥すると青くなるらしい。
詳しいことは知らないのだが。

2日経ち、そろそろ外骨格も
固まったと思うのでまた撮影。
ニシキキンカメムシ7@奥多摩101,byC

ニシキキンカメムシ8@奥多摩101,byC

間違いなく、今までに見てきた
カメムシの中で一番美しい。
それどころか、見てきた昆虫の
中でもトップレベルだ。
…一位は教えないけど。



長々とニシキキンカメについて
話してしまったが、奥多摩では
その他にも少し採ってきたので
彼らを種名と写真で紹介。

ニセクロホシテントウゴミムシダマシ2@奥多摩101,byC
ニセクロホシテントウゴミムシダマシ4@奥多摩101,byC
ニセクロホシテントウゴミムシダマシ。
カエデの樹皮に多数付いていた。

イチモンジカメノコハムシ1@奥多摩101,byC
イチモンジカメノコハムシ。
よく見るカメノコハムシ。
道端の下草を食べていた。

ムネアカアリバチ1@奥多摩101,byC
ムネアカアリバチ4@奥多摩101,byC
ムネアカアリバチのメス。
ムネアカオオアリに見えるが
立派な毒針を持っている。
不用意に掴まないように注意。
オスには翅があるらしい。




かわいそうだが、今回の
ニシキキンカメムシには
標本になってもらった。
これで永久に姿が残せる。
死骸を土に埋めるのも良いが、
Cは標本屋なので
標本にして残すのが一番の
供養になるのではないかと
勝手に思っているのだ。
自分の都合で命を奪っておいて
なんとも身勝手ではあるが。
ニシキキンカメムシ12@奥多摩101,byC

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プロフィール

駒東生物部

Author:駒東生物部
駒場東邦生物部員

前々々管理人:蝮(まむし)
前々管理人:YUU木(ゆうぎ)
前管理人:深山(みやま)
現管理人:C

メアド:
komato.seibutsubu@gmail.com

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